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映画 秋刀魚の味

小津安二郎監督の遺作とは知らず、久々にBS放送(NHK)で「秋刀魚の味」を観ました。
感想は色々ありますが、何よりこの映画をコマーシャルなしの通しで観れたのが格別でした。
時が経つたのか、私が年を取ったのか、登場する人々は数人の方を除いて全て故人です。

小津安二郎の遺作

この映画を観ながら、ふと同監督の「晩春」を思い出していました。
どちらも妻に先立たれた男の家庭が舞台になり、娘の結婚を巡って、娘と別れる父親の寂しさや
悲しさが、当時の日本の生活風景と共にじわっと表現されています。
小津作品にはこういった娘の結婚物語が形を変えて多くみられます。

「晩春」が作られたのが1949年、小津監督46歳。
原節子29歳、はじめて娘役で小津作品に登場します。
ここでは父親を一人残して嫁いでゆく娘の心情より、父とのわかれを前にして、
少しファザコン気味の娘心が見えかくれし、互いのわかれのつらさが暗示されます。
小津監督が体力気力共に最も脂が乗りだした頃の作品です。
「秋刀魚の味」は1962年、小津監督59歳の作品。
娘役はたいへん美人ですが、少しキツイ性格の岩下志麻が演じます。
24歳になる娘は結婚は考えているが、他家に嫁ぐことで残される父親の身の回りの心配をし、
好きな人が出来ても家族にも告げられず、ズルズルと引きづられることに将来の不安を垣間見せ、
一方父親は、まだまだ先の事と思っていた娘に結婚を迫る折、酒場のママに死別した妻の面影を
見出し懐かしむ......、静かながら、心の奥底で揺れる人々の感情が全編に漂います。
ダメ押しで、父親の昔の教師を登場させ、父親の世話のため嫁ぎ損ねた娘、年を重ねた親子の気持ちの行き詰まりを見せつけます。東野英治郎、杉村春子の演技は見事です。
13年後の作品で、同じテーマを扱いながら、小津監督は自分の体力の衰えと老いを感じ、
誰かに早くお嫁にゆくようにと、諭しているようにも見えました。
「別れのつらさに加え、老いの寂しさ、悲しさ」が深く深くにじりでた作品でした。

この翌年、小津安二郎はガンで没します。享年60歳。
また、女優原節子は、小津の死と共に一切の公の場から姿を消し、銀幕から身を引きます。
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